研究チームは大学生341人に、まず視力テストと称して画面に連続表示されるブロックの位置を当てさせた。このときAppleまたはIBMのロゴを本人も認識できない速さで表示した。その後、「壁を作ること以外で、レンガを使ってできることすべてを挙げよ」という課題に取り組ませた。
Appleのロゴを見せられた学生は、IBMのロゴを見せられた学生と比べ、ユニークなレンガの使い方を考案したという。また判定に当たった審査員も、Appleのロゴを見た学生たちの案の方が「より創造的」との判定を下した。
ただし学生たちはなんのロゴを見たかはまったく記憶していなかった。「自分が見たロゴを言い当てられたら100ドル」としたものの、当てられた学生は1人もいなかったという。
「Apple」のロゴを見るだけで創造性が上昇――デューク大学調査
マスコミの報道は元の論文と全く違うことを言っている場合も多いですし、元の論文を読んだわけでもないのですが、この記事を読む限り非常に胡散臭い。(サブリミナル効果自体、いくつかの実験によりその存在そのものに否定的な結果が出ている)
果たして統計上有意な結果なのか、この著者らが主張する『創造性』の定義はどういうものだったのか、元の論文を読むべきなのでしょうけど、これは読むだけ時間の無駄のような気もします。
・追記
Automatic Effects of Brand Exposure on Motivated Behavior: How Apple Makes You “Think Different”
アブストラクトを読んでも、前述のITMediaの記事以上のことは言っていないですね。
この研究にお金が使われてることの方が衝撃的なんですが(笑)
例えば100人以上からのサンプルからならまだしも、もし10人程度しか行っていない実験なら、そこに有意性を見出すのは困難ですよね。統計学的な意味で。
むしろ、同じ学生群に対して、日を改めて、アップルを見せたときの行動と、IBMを見せたときの行動で差が出るかを研究したほうが、まだ意味がある気がします。サブリミナル効果があるとするなら。
お金の出所はアップルじゃないかという疑念を持ってる。こういう宣伝手法を好むメーカーだし。(^v^;)
薄すぎて雑誌の山に紛れて捨てられた?『MacBook Air』
http://wiredvision.jp/news/200803/2008031218.html
僕自身もClassic+漢字Talk7とセントリス(型番忘れた)のユーザーだった時期があるんだけど、例の比較CM以降のアップルはどうもねえ。
ITMediaの記事によると被験者の数は341名らしい。しかし、アブストラクトを読んでも引用した記事よりむしろ情報が少ないのはどういうことなんだろう。
今回の件で一番センセーショナルな事実は、サブリミナル効果なんて常温核融合レベルの都市伝説、信じてる学者は最早皆無と思ってたのに、それがまだ生き残っていたことが判明したことだねえ。
なるほど、MacBook Air のこの記事もある種の捏造だと(笑)
ノーチラス号の対消滅エンジンぐらい都市伝説ですかねw
科学者なんて、名乗ればもはや科学者たり得るから、有象無象は居るんだろうけれども。
学術の徒、というにはお寒い研究結果だといわざるを得ないね。
下意識にロゴを叩き込まれた結果、気付かないうちに煉瓦でIBMのロゴ(縞模様付き)を組み始めた、とかいう記事を期待したのにちょっと残念w
ヴェルヌを読んだのは相当昔だから記憶違いかもしれないけど、ノーチラス号って海水の温度差から動力を取り出してたんじゃなかったっけ?
しかし、この発表はツッコミどころがありすぎるんだけど、そのAPPLEなりIBMなりのブランドを知っているグループと、知らないグループとの対照実験はされていたんだろうか、というのも気になるところだなあ。
ブランドのイメージが被験者の行動に反映されたのだと主張するには、「ブランドあるいはそのイメージ」自体を知らないものは行動に影響を受けないことを証明する必要があるんだよね。
裸王様
そうなったらもうキバヤシに何とかしてもらうしかないw
ああ、新ノーチラス号に訂正します。
むしろ、ブランドイメージの対照実験自体に興味がわきますね。
というか、ブランドイメージそのものが被験者間で統一された共通見解がないと、実験者がわの都合のいい解釈しかできない気がするんだけどな。