セスナ172の給油用ステップ、その意外な使い道

 僕が飛ばしているセスナ172の燃料タンクは翼の中にあります。
 高翼機ですから、翼の上にある燃料キャップから給油するためには機体によじ登らなければなりません。その足がかりとして、翼を支える梁(ストラットと呼びます)の真ん中あたりに、ラバー素材っぽいステップがあります。
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 これが意外な使い道で役に立つのです。


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 飛行中は、操縦士の頭の位置と給油用ステップの位置関係は変わりません。
 つまり地表高度(AGL)がわかれば、飛行機が水平飛行で地面が平坦という前提なら、ステップの位置に重なって見える場所までの距離がわかるのです。
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 2500フィート(AGL)で飛行中の場合、ステップに重なって見える位置は、地表の投影位置から約1キロメートル先になります。
 (2500[ft]/0.75=3333[ft]=1016[m])
 これを覚えておくと距離の把握に便利です。(・∀・)
【追記】
 ステップは操縦席からこんな感じで見えます(・∀・)
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 あと、QNH設定の場合、(あたりまえですが)計器に示されている高度は地表高度ではないので注意!その土地自体の標高を考慮すること!(・∀・)