僕は仙台在住ですが、飛行機乗りとしては札幌の丘珠空港をベースにしていまして(以前の記事でもちらっと書きましたが)シーズン中は概ね月一回ペースで札幌に通っています。ジェネアビ砂漠地帯ともいえる東北~関東の飛行機乗りにとって、丘珠で飛ぶことは移動の手間以上のメリットがあるのです。
詳しいことはまた別の記事で書きたいと思っていますが、東日本のパイロットの皆さん、丘珠で飛んでみませんか?
閑話休題。
僕のようなな境遇の飛行機乗りさんが他にも居られるかもしれない/増えたらいいなあというわけで、今回はフェリー+公共交通機関を使って仙台から札幌に通う方法について記事を起こしてみました。フェリー+バイクで通う方法については別の記事に機会を譲ります。
スケジュールの例
この記事の行程ならば、金曜日の夕方、17:50発の仙石線東塩釜駅行に乗って仙台駅を出発し、月曜日の午前中に仙台駅に帰還(午後から仕事可能)という日程で丘珠に行って帰ってくることができます。
そのうち丘珠空港で飛行可能な時間は土曜日の14時半以降、日曜日は午後1時半くらいまでです。
事前準備
持ち物
持っていくものは普通の旅行と一緒ですが、特にあると良いものについて列挙してみます。
kindle/タブレット端末
あるとないとでは船内での生活が全く違います。電波の届かない船内は、普段読まない本をじっくり読める絶好の環境です。僕はオフラインでも楽しめるように自分でスキャンした書籍を入れています。
クリアファイル
レシートやチケットなどを挟んでおくのに便利です。ただ、家から持っていく必要はなく、船内でもオリジナルのグッズが購入できます。
Pocket Wifi
携帯用の3G無線ルータです。出港前後、陸路の移動中に使っています。僕が使っているのはemobileのプリペイドプランのものです。今はもっと良いものがあるかも。タブレットやノートPCを使う僕にとって、移動中はこれが必須です。
(20140819 追記:「きそ」の場合は船内wifiが使えます。お試し期間中とのことで、今のところは無料です。事前登録は普段の環境で済ましておきましょう。)
外部電源
これがないと、帰りのバスの中で携帯用の3G無線ルータの電源が切れてしまいます。
USB電源供給アダプター
4個口のものを使っています。携帯やナビや携帯3Gルータ、デジカメなどの電源供給に使えます。ACアダプターを節約でき、荷物を減らせます。
USB充電用ケーブル
外部電源でもUSB電源供給アダプターでも使えます。100均で買ったものを使っています。マイクロUSBのものとミニUSBのものを持っています。
AC電源分岐タップ
船内での充電に使います。これがあればコンセントが足りなくなることがありません。
ACショート延長コード
「きそ」「いしかり」のB寝台のサービスコンセントは分岐タップをそのまま刺しにくいので、これが必要です。
ジップロック
ACアダプタやケーブル類をまとめるのに使っています。
サンダル
B寝台を留守にする場合は、読書灯をつけたまま、寝台の前に靴を置き、サンダルに履き替えて出かけると防犯になるかもしれません。何よりもサンダルは楽です。船内の売店でも買えるので、荷物が増えるのが嫌な人は使い捨てもいいかも。
プラスチックバッグ
ごみを入れたり洗濯物を入れたり、旅のお供に大活躍です。
双眼鏡
あると船上生活が楽しいです。もちろんなくてもOK。
Suica
帰路の仙台港FT→中野栄駅の乗り換え時間がタイトなので、時間を節約できるSuicaはあると便利です。昨年から札幌市営地下鉄でも使えるようになりました。
100円硬貨
フェリー船内の風呂のロッカーで使います。他の硬貨での代替はできないので、1枚は残しておきましょう。
太平洋フェリーの予約
ネットからの予約
ネットからの予約にはアカウントの作成が必要です。ネットから予約すると、10%のインターネット割引が適用されます。
僕はいつもB寝台を使っています。僕は船酔いはしませんし、人のいびきも気にならない性質なので個室は不要ですが、自分のスペースを確保できる割り当てられた寝台は欲しいのです。気兼ねなく荷物を広げられますからね!
参考リンク:太平洋フェリー
前もって予約すれば半額になる
1ヶ月~2ヶ月先の予定を組めるのなら最大で半額になる「早割」制度があります。予約は2ヶ月前から行えます。ただし、連休と絡む運行便の「早割」予約はすぐに埋まってしまいます。あまりあてにせず、取れたらラッキーくらいの気持ちで行きましょう。また、予約変更やキャンセル料が高額なので、予定の休日は事前にしっかり確保しておきましょう。
三連休でない土日に一日休みを足して行くのが僕のお勧めです。普通の週末なら早割は大体取れますし、船内も混雑していないのであらゆる施設が快適です。
参考リンク:太平洋フェリー 早割 最大50%OFFになるおトクな運賃
それでは次のページで、行程をたどってみます。